黙々と作業をして、山積みになった仕事を崩していく。


レオ先パイに言いつけられた仕事を先に終え、もともとあったアンケートの集計作業に戻る。



「おい、トワ。

 俺の終わったからこんだけもらうな。」


「ありがとうございます!」


ユート先パイは、いつも私のことを助けてくれる。


それを最近よく実感するようになっていた。



私個人のレオ先パイに会いたくないという我儘に嫌な顔1つせず付き合ってくれたし、半分こしたはずの私の仕事も手伝ってくれる。




…ユート先パイがいてくれて本当によかった。




失恋の傷は新しい恋で癒やす、とは言わないけど、変わらない優しさをくれるユート先パイを勝手に拠り所にしていた。



今はユート先パイに感謝しか感じられないけど。





いつか私の中に深く根付いてしまったレオ先パイへの気持ちが消せることができたら―――