わ、最悪。


タイミング悪く職員室とかに行ってる人が多かったのか、中にはレオ先パイしかいなかった。




こうなったら空気になるしかない。



そそくさとロッカーの定位置にノートを置き、部屋から出ようと早歩きする。





「…ねぇ。」


背後からレオ先パイの硬い声が聞こえた。




スルーして、いいかな…?

聞こえなかったことに…。





「ねぇってば。」



「…何ですか?」


再度声を大きく呼びかけられたら、返事するしかないよね…。




その場で立ち止まり、レオ先パイに背を向けたまま返事をする。