「うん、聞かせて。」
いつもと変わらない表情のレオ先パイ。
甘く薫る表情のレオ先パイをこうして真っ直ぐ見るのも、これが最後。
そう思うと鼻がツンとして、視界がぼやける。
「兎羽?」
少し驚いた表情で近づいてこようとするレオ先パイに、もう一度しっかり口角を上げてからはっきりと言う。
「ごめんなさい。
私はレオ先パイと付き合えません。」
涙を隠す為に頭を下げる。
ぽたりと涙が地面に落ちたのがわかったけれど、頭を下げたままにする。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…