最後、だから。
そう言い聞かせて、レオ先パイとの2人きりの帰り道は、めいっぱい甘えた。
自分から手を繋いでみたり、あんまり得意ではないけど自分から会話を始めたり。
どんな突拍子のないことでも、レオ先パイは甘く優しい態度で受け入れてくれて、すごく幸せな時間を過ごせた。
でも、それももう終わり。
マンションのエントランス前につき、おもむろに繋いでいた手を離す。
レオ先パイの真っ直ぐ前に立ち、真っ直ぐレオ先パイの瞳を見る。
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