「兎羽、一緒に帰ろう。

 生徒会の仕事はテスト明けからで大丈夫だから。」



「はい…。」



これで、最後にしよう。


レオ先パイが私のことを好きでいてくれてるのはわかってる。


私が告白すれば、断られるはずがないことも。




でも、私が隣にいたら困るのはレオ先パイの方だ。





…ううん、これはただの言い訳。



ただ私が、レオ先パイの隣に居続けられる自信がないだけなんだ。



能力、外見、家柄、全てを兼ね揃えた完璧な存在の隣にいたら、自分が惨めに感じられそうで。




レオ先パイの足を引っ張りたくなくて努力しても、凡人の私じゃ追いつけない。








…私の好きって、こんなもんだったんだな。




レオ先パイに感情を読み取られないように下を向いて、自嘲気味に笑った。