「とわー?早くしてね!

 次のお客さん来ちゃうから。」


「凛ちゃん見てないんじゃ…。」


「音でハグしたかどうかくらいわかるよ?

 ってことで早くー!」



うぅ…。


凛ちゃんの背中とレオ先パイの笑顔を何度か見比べる。




こうなったらもう勢い任せにするしかない!


レオ先パイとの距離を勢いよく0にする。



「兎羽かわいい。たまんない。」


しっかりと腕を回して身体を密着させてくるレオ先パイ。




恥ずかしい…。


恥ずかしいのに、心が暖かくなってすごく心地がいい。


幸せって、こういう気持ちを言うのかな。