「わっ!ちょっ!とわかわい!!」


次のブースにつくやいなや、凛ちゃんが叫んで私に飛びつこうとしてきた。



「リン、駄目。兎羽は俺のだから。」


そう言って私を庇うように包み込むレオ先パイ。



いや、凛ちゃんが抱きついてくるのは割と普通のことなんだけど…?


レオ先パイが私に抱きつきたかっただけなんじゃ…?



そう思いつつも胸に嬉しさがこみあげてきちゃう私はゲンキンな子だ。





「とわ、レオと付き合ったんだ?」



「えっ!?ないよ?多分…。」


私はレオ先パイが好きだと自覚しただけで、返事はしてないし…。


正直もう付き合っちゃってもいいかな、なんて思ってるけど…。



「ふーん。

 ま、なんかあったら教えてね!

 ってことで、凛のミニゲームへようこそ〜!」


ハイテンションな凛ちゃんがルール説明をしてくれる。



「このでっかいサイコロをふってー、

 出たやつをやってね!

 2人にはこのサイコロを授けよう♪」


凛ちゃんが渡してきたのはピンクっぽいサイコロ。


水色と黄色のサイコロもあるから、お客さんによって変えてるらしい。