「兎羽は行きたい所あるの?」


「凛ちゃんのクラスに。」



「早速行こっか。

 時間指定とかされてない?平気?」


「お昼以外はずっといるって言ってました。」


「じゃあ平気か。」



4つ隣の教室へ向かうと、既に列ができていた。



大人しく並ぼうとしたら、レオ先パイは受付の前で止まった。







並ばないの?




「生徒会です。先に入っても?」


「は、はい!もちろん!」


受付の女の人がバインダーを手渡し、レオ先パイが受け取る。



そしてそのまま、並ぶことなく教室に入ってしまった。



「えぇ?」


「ん?どうしたの?」



「なんで生徒会って言ったら先に入れるんですか?」


「え、知らない。

 言ったら入れただけだよ。」



「えぇ…。」


こんな生徒会長がいていいのか…?


って逆かな。


レオ先パイだから成り立つんであって、他の人じゃできない?



でもマサ先パイとかも平気でやりそう…。