「玲旺様のお連れ様ですね。

 どうぞ緊張なさらずに。」


「えっと…?」


「あぁ、玲旺様から伺ってないのですね。

 玲旺様が希望なさった衣装は浴衣でして。

 1人では着付けできないだろうから、と。」



この綺麗な人が私の着付けを手伝ってくれるってことかな?


「お願い、します…?」



「はい。お任せくださいませ。」



私が服を渡すと、綺麗な人はすぐにテキパキと動き始めた。


されるがままになること数十分。


青い大人っぽい浴衣に、濃紺の帯。



ご丁寧にメイクやヘアアレンジまでしてくださった。




「お疲れ様でした。

 玲旺様もお喜びになるでしょう。」


「ありがとうございました…!」