「じゃあ自己紹介ついでに読み合わせをしようか。
マサから順に副会長、会計、書記ね。」
「んじゃまず俺ね〜。
副会長に立候補しました〜、
2年2組の安友眞秋でっす。
レオ様を影ながら手伝ったり手伝わなかったりしまーす。
よろしく〜!」
…いやいや、手伝わないのは駄目でしょ。
でも誰もツッコまないで、凛ちゃんが喋りだす。
「同じく副会長に立候補しました、2年5組坂井凛です!
完璧すぎる会長のサポートはマサに任せて
雑務を率先してやろうと思います!
よろしく!」
前に聞いたのとほぼ同じことを言う凛ちゃん。
凛ちゃんが言い終わると、私の右斜め前に座っているめがねの人が口を開いた。
「会計に立候補した、2年4組脇田璃人。
昨年度も会計だったから仕事はできます。
…以上。」
副会長に立候補した2人とは違って、こちらを全く見ないで淡々とメモを読み上げた璃人先パイ。
フレンドリーなタイプではなさそうだなぁ、なんて思いながら顔と名前を頭にインプットする。