「最初に行かなきゃいけない所があるんだけど、
一緒に来てくれる?」
「私も行って大丈夫なら。」
「兎羽が来てくれないと意味がないから。」
そう言われて連れて行かれたのは2年1組の教室。
そう、レオ先パイのクラスだ。
「おっ、レオ。
ちゃんと来てくれたんだな。」
「クラスの事は丸投げだったから仕方なく、ね。
それより頼んでおいた物、出してもらえる?」
「はいよー。」
クラスメイトと思われる先パイと少し話したレオ先パイ。
私と話すときみたいな甘さはなく、冷たい淡々とした声だった。
レオ先パイには感情がない。
何をしても何をされても、何も感じないモノクロの世界。
「兎羽、これに着替えてきて。」
私に対してはにこにこと優しく甘い笑顔を浮かべてくれる。
私が、レオ先パイの特別である証拠。
…何考えちゃってるんだろ。恥ずかし。
「あれ、顔が赤くなった。
この服着るの恥ずかしい?
別に際どい衣装なんかじゃないんだけど。」
「い、いえ!そんな訳では…!
って服?なんで?」
「俺のクラスの企画、コスプレ写真館なんだよ。」
「なるほど…?」
「じゃ、はい。
女子更衣室の1番奥に行ってね。
いろいろやってもらえると思うから。」
「わかりました…?」
いろいろやってもらえるってなんだろう?
そう思いながらレオ先パイに言われた通り1番奥の個室に入ると、綺麗な女の人がいた。