「…ちょ、ちょっと待ったぁ!

 これいつ終わるの!?

 恋人がいない俺へのあてつけ!?」


「……。」


イブさんが、甘い甘い時間に終止符を打った。



雰囲気をぶち壊すのが得意なのかな。




「やめ時がわかんなかったっす。」


しれっとしている風越さん。



「あはは…。えっと、ね。

 何が言いたかったかって言うと、

 レオくんは兎羽ちゃんが特別だって言うでしょう?

 でも、兎羽ちゃんの選択肢はたくさんあるからねって。

 諒くんやレオくんみたいな人は、

 感情の見せ方がわかってるの。

 だから言い方は悪いけど、

 兎羽ちゃんがレオくんを選ばなくても大丈夫だよ。」


「玲旺は相当兎羽ちゃんに入れ込んでるからな。

 逃げ道は用意してやらねぇと。」


にっと笑って言う風越さん。




お2人は私のためにわざわざが来てくれたんだ。




「ありがとう、ございます…!」



しっかりと頭を下げて、お礼を言った。