「わっ!玲旺さま!?」



「…何故驚くのですか。

 伊吹さんから聞いてますよね?」



「本当にいらっしゃると思わなくて…。

 いつもの個室をご用意しております。」



「わかりました。あ、案内は結構です。」


慣れた様子で階段を上がっていくレオ先パイ。


本当に並ばないで入っちゃったよ…。





2階の1番奥の部屋に入ると、銀髪の男の人が中にいた。


「さっきぶり〜!」


「……。」


「え、返事なし?

 いつもの丁寧すぎる挨拶はどこへ!?」


この声…、私に謎な絡み方をしてきた茶髪の人…?


たくさんのピアスが耳についてるのも同じだし…。




「兎羽、この人は伊吹さん。

 前行ったカフェとかこことかをプロデュースしてる人。」



「どうもー!四方伊吹です★

 イブって呼んでね♪」


「山本兎羽です。

 よろしくお願いします…?」


「いや、よろしくしなくていいよ。

 文句言いに来ただけだから。」


「は、はぁ…。」


よくわからないけど、多分さっきの人なんだろう。



さっき会ったときとなんで髪色が違うのかはわからないけど…。