帰ろうとしていると、先に帰る準備が終わったらしいレオ先パイが近寄ってきた。


「兎羽、今日夜ごはん一緒に食べようか。」




「………はい?」



「兎羽のお母さんに許可もらったから。

 ちゃんと家まで送り届けるし安心してね。」


待って。ママ、簡単に許可出しすぎじゃない?


夏休みにレオ先パイとカフェごはんした日を思い出す。



あの日に負ったやけどは、レオ先パイが迅速に対応してくれたおかげで痕も残らずきれいに治った。




「またあのカフェですか?」


「いや、カフェではあるけどLead Sじゃないとこ。」


どうやらこの前のカフェはLead Sという所だったらしい。



今日もカフェに行くなんて、レオ先パイ、カフェが好きなのかな?