「兎羽ぴょ〜ん!遊びに来たよ。」
聞き慣れないあだ名で私を呼ぶ男子は、1人しか知らない。
「舜くん…。
そのあだ名、まだ有効だったんだね…。」
「え?当たり前でしょ?
超似合ってる。」
にこにこ笑顔で言ってくる辺り、悪気がないんだろうなぁ。
やっぱり私が諦めるべきか。
「トゥンカロン、買う?」
「買う買う〜。
兎羽ぴょんの格好が納得できる
かわいいお菓子だね。」
「この服はどちらかというと
私被害者だから…。」
自身のアレンジされすぎた制服を見ながら苦笑いする。
舜くんに注文されたピンクと黄色のトゥンカロンをかわいい箱に入れる。
2つ用の箱もあるのに、何故か1個ずつ分けて包装させられた。