「先にハッキリ言っておくと、

 俺は心を読むことはできないよ。

 人の感情を読み取るのが上手いだけ。

 目を見れば、大体の感情は読み取れる。

 さっきの兎羽が混乱と恋心で揺れてたってこととか。」


感情を読み取るのが上手いって次元じゃない気がする…。




「まぁでもこっちは副作用に近いから、

 本題じゃないよ。」


「副作用?」



聞き返しても、返事がなかなか返ってこない。




少し沈黙の時が流れ、レオ先パイが口を開いた。