「…兎羽?どうしたの?」


私が何も反応しないからか、レオ先パイが少し離れてくれる。



混乱した状態のまま、レオ先パイの方を見る。




サラサラの痛みなんか知らなさげな髪。


透き通った綺麗な肌。


整い過ぎた顔。



この完璧すぎる人のことを、私は好きになっちゃった…?




「「え?」」


私とレオ先パイの声がハモる。




何でレオ先パイまで動揺してるの?



見つめ合ったまま、2人して固まる。






認めたくない。


認めたくないのに、心の何処かで確信してしまった。



でも、やっぱり、認めたくない。