「…兎羽?」
「レオ先パイ。」
リビングルームには、机にプリントを広げて何か作業をしていた様子のレオ先パイ1人がいた。
「眠れなかった?」
「いえ、早く寝たので早く目が覚めました。」
「そ?眠れたならよかった。」
「何してるんですか?」
「んー、仕事?
別に急ぎの奴じゃないし、
気にしなくていいよ。」
そう言いながらプリントを片付けてしまう。
邪魔しちゃったかな?
「おいで。」
レオ先パイがソファを軽く叩く。
素直に隣に座ると、レオ先パイが急に距離を縮めてきた。
右側から、抱きつかれてる感じの体勢。
「兎羽。
そろそろ俺のものになってくれない?」
耳元で聞こえるレオ先パイの声。
ドキドキと心臓がうるさくなっていく。
私、レオ先パイに触れられても、嫌じゃない…。
これって、凛ちゃんが言っていたこと全てが当てはまることになっちゃう、よね…?
私は、レオ先パイが…、好き……?
で、でも…!
自分の気持ちがわからない。
ぐるぐると思考がループしてしまう。