放課後の時間帯になって、生徒会メンバー全員でレオ先パイのおうちに移動した。


やけにカレンちゃんの荷物が多い気がしたけど、文化祭準備で何か持ってきてたのかな、と自己完結。



「2階の客室を女子で使って。

 去年と同じ所ね。」


おうちに着くやいなやそう言うレオ先パイ。


今日は勉強会をしたリビングルームじゃないんだ。



わざわざ男女で分けるのは何でだろう?


いろいろ思ったけど、何も言わないで凛ちゃんについて行く。



「ここだよー!」


レオ先パイの家の間取りを知っているらしい凛ちゃんがにこにこ顔でドアを開ける。


中はベッドが3つある、ホテルのようなキレイで広い空間だった。




「カレンここ使うから。」


スタスタと1番奥のベッドを陣取るカレンちゃん。



って、え?


ベッドを陣取るってまさか…。



「凛は真ん中!

 とわはそこでいいよね?」


「まさか…、泊まり…?」


「うん!」


何にも準備してないよ!?



カレンちゃんの様子を見ると事前に言われていたようだし、知らなかったの私だけ…?




「とわママにもお泊りって言っておいたし

 大丈夫!」


「全然大丈夫じゃない…!」


なんでママに教えたのに私に教えてくれなかったの!?


泊まるには着替えとかいろいろ必要じゃんか!





「荷物置いたしリビング行こー!」



混乱する私を完璧にスルーして凛ちゃんは部屋から出て行った。