私は幼稚園の頃から書道を習っていて、教室の中では1番歴も長いし段も高い。
書写検定というものも中2のときに取得してる。
だから表彰とか検定とかをいろいろ書いたんだよね…。
まさかこれがこんな風に用いられてしまうとは…。
「食べた?食べたね!
んじゃレッツゴー!」
凛ちゃんに引っ張られながらどこかへ連れて行かれる。
「どこ行くの?」
「生徒会室〜。
レオは昼も放課後も基本生徒会にいるから。」
仕事熱心なのかな?
ずるずると連れてこられたのは2年1組の教室の隣の部屋。
「おじゃまするよーん。」
「あぁ。連れてきてくれたんだね。」
書類から目を上げてこちらを見るレオさん。
既にお仕事バリバリできる上司的貫禄がある。
「はじめまして。
真木玲旺です。」
「はじめまして…。」
「リン、ありがとう。もういいよ。
教室先に戻って。」
「え?
でも紙渡して終わりでしょ?」
「リン。」
「何だってのさ。
レオのワンマン野郎!」
ぶつくさ言いながら生徒会室から出ていく凛ちゃん。
置いてくの!?
初対面の人と2人きりって何の罰ですか?
「ふふっ。」
なんかこの人笑ってるし!
凛ちゃんのばかぁ…。
置いてくなんてひどすぎる!