「じゃ、行こうか。」


「でも…。」


「ごめんね。

 兎羽の気持ちは

 最大限活かしてあげたいけど、今は無理かな。

 兎羽とデートできるなんてすごく嬉しい。」


「な…!?」



「あれ?やっぱり兎羽、何かあった?

 今まで気持ち伝えてもガンスルーだったのに、

 顔、すごく赤くなってる。

 意識してくれるようになったんだね。」



満面の笑みを浮かべたレオ先パイは、反論する私の手を優しく引いて駐車場へと歩き始めたのだった。