「あ、荷物ありがとうございます。」


レオ先パイが持っていたミルクチョコレート色のスクバを受け取ろうと手を伸ばした。


「これはまだダーメ。」


伸ばした手がスクバに触れそうになった瞬間、レオ先パイはひょいっとスクバを高い位置に動かしてしまった。



「な、なんで!?」


「一緒にごはん食べよう。

 俺のお気に入りのカフェ、

 連れてってあげる。」



「え…?

 ママが夜ごはんの用意してくれてるんですけど…。」


「あぁ、大丈夫。

 電話して許可もらっておいたから。」


「電話…!?」


なんでうちの電話番号知ってるの?


ていうかママはママで、なんで許可出しちゃってるの!?




…あ。


そういえば体育祭でママ達話してたっけ。



最初の方しか聞いてなかったけど、まさかあの短時間で仲良くなったんじゃ…。


さすがに無理だよね…?