…着替えたらどうしたらいいんだろう。
とりあえず個室から出てみたけど、レオ先パイは見当たらない。
2つの籠を両手に持って、シャワー室からも出てみる。
「よかった。着替えられたんだ。」
「あ、はい!
あの、無線機、
壊れちゃったと思うんですけど…。」
「あぁ、気にしないで。
取り外しもせずに
シャワーかけた俺が悪いから。
あ、ちょっとごめん。」
レオ先パイは胸元のマイクに手をやり、話し始めた。
「悪い。
もう少しかかるから、マサ進行よろしく。
…あぁ、頼む。」
多分無線機で会話してるんだろうなぁ。
なんて呑気に考えていたけど、そんな場合じゃないことに気が付いた。
私のせいで会長であるレオ先パイはここにいる。
それでなくてもギリギリの人数でまわしていたのに、私を含めて2人も運営から外れている。
私のせいで…!
一瞬忘れていた自責の念が頭の中を支配する。



