コンコンッ。
「兎羽?もうそろそろ良いと思うから、
気をつけて服着替えて。
もし服に皮膚がくっついてる様だったら
近くにいるから声かけて。」
ノックと一緒に優しい声色のレオ先パイの声が聞こえた。
ドアを開けると、下着を含めた替えの洋服一式とタオルが入った籠と、空の籠の2つが置かれていた。
洋服はともかく、下着を何故持っているんだ…?
深く考えることはやめて、制服をゆっくり脱ぐ。
幸いひどいやけどではなかったようで、赤くなってしまってはいるけど制服を脱ぐことはできた。
…あ。
無線機、つけたまんまだった。
水浸しになってしまった無線機を空の籠に入れておく。
壊しちゃったかなぁ。
さすがに壊れちゃったよね…。
無線機の心配をしながら身体を優しくタオルで拭き、替えのゆったりとしたワンピースを着る。



