「レオ先パイ…?」
元の、いつものレオ先パイに戻って欲しくて、小さく名前を呼ぶ。
「…ごめん。
怖がらせたみたいだね。」
力なく小さく笑ったレオ先パイに安心する。
…と共に胸元がズキッと痛んだ。
一度痛み始めたらズキズキとどんどん強くなっていく痛み。
「やっぱり痛いよね。
すぐに反応できなくてごめん。」
「え、あの…?」
「もしかして自分の状況分かってない?
兎羽、火傷してるよ?」
「やけど!?」
…そういえば、お茶、私にもかかってたんだっけ。
焦り過ぎてすっかり頭から抜けていた。
あ、だから冷水シャワーをかけ続けられてるのか。



