「レオ先パイ。」



「……。」


「レオ先パイ。」


「……。」


え、聞こえてないの?


全く反応してくれない。




「レオ先パイ!!」


叫ぶようにして言うと、やっとレオ先パイがピクッと動いた。




「…兎羽。」



レオ先パイは私の胸元辺りにシャワーをかけ続けたまま、私の顔を見てくれた。


その表情は、いつも私を見る時のような柔らかい表情なんかではなく。


睨みつけるような目に、強張った険しい表情。



すごく整った顔の人が睨むと、比較できないほどに、怖い。