今の、これが、最前だったんだよ。



「ねぇ、大輔…ごめんね、私、やっぱり腕、動かないんだ…。」



君が、不意に消え入りそうな声を出した。



申し訳なさそうに、苦しそうに、寂しそうに囁く君の言葉は、僕に突き刺さる。




…別に、謝ることじゃないのに。



「…リハビリ、頑張ったんだよ…!!!だけど、だけどっ!!!動かないの…っ!!!」



…うん、大丈夫。大丈夫だよ。



十分頑張ったよ。君は。



こっちこそ、ごめんね。



僕が、もっとしっかりしてればね…。



「なんて、こんなこと言ってもしょうが無いよね。…私が、しっかりしないといけないんだから…。」