別れの朝がきた

いつものように朝食をとりながら、今日元の世界に戻ることを

皆に伝えると、引き留められた。

珊瑚さんは、泣いてしまった。

「いつかここに瑠璃様が戻って来て下さるのを待っていますから。

 先ずは、お元気で!」

「はい、皆さんもお元気でいてください。さようなら。」


皆との別れを交わし、今私はあの赤い鳥居の前にいた

「瑠璃、俺は・・「じゃあ、帰るね!さようなら!」」

翡翠が言うのを遮って声を掛けた。

私は、後ろも振り返らずに鳥居をくぐったのだった。