気がつくと、翡翠は妖狐の姿からまた人の姿に戻っていた

「ケガは大体治っているとは思うが、まだ目が覚めたばかりだ。

 無理はするな、ここでゆっくり癒すといい」

「ありがとう。あの・・私がケガしてからどれくらい経つのかな?」

「ん~、3日にはなるか・・・」

「えッ!3日も寝ていたの?

 でも、3日であのケガが治るの?」

「そのことだが・・・瑠璃に話さなければならないことがある」

翡翠が躊躇うように声を出す。

「何か、話しにくいことでもあるの?」

「瑠璃が不思議に思うようにあの時のケガはかなり酷いものだった。

 死んでもおかしくないようなくらいに・・・。

 でも・・・俺はどうしても瑠璃に生きていて欲しくて・・・

 一刻を争うと思った俺は・・・」

翡翠はそこまで言って私の顔を真直ぐに見つめた