私と翡翠が身も心も一つとなった日から、私に変化が起きていた。

朝、「瑠璃、起きろ!」翡翠の驚いた声で目が覚めた。

体には気怠さがあり、前夜の甘い時間を思い出させる。

「な、何?」

目の前には、驚いた翡翠の顔・・・。

翡翠が私の手を引いて、バスルームに連れていく。

体に何も身に着けていなかった私は、慌ててシーツを巻き付けついて

行った。

「瑠璃・・鏡・・・」

もう、鏡がどうしたの?そう思って鏡を見た。

「エッ!?何!わ、私・・・」

鏡の中には、翡翠と同じ白銀の髪で、エメラルドグリーンの瞳をした

私がいた。髪の毛まで腰まで伸びている。

「私、翡翠になっちゃった・・・」

自分の姿に唖然としていると、翡翠がどこかに電話をしていた。

「・・・あぁ、瑠璃が・・・、妖狐・・・頼む。」

「誰に電話してたの?」

「あぁ、浅葱だ。今日の仕事を休むのと、蘇芳をここに連れて来る

 ように言った。」