あやかし神社へようお参りです。②



 追い出されるように家の外に出た。不安げに振り返り、離れるわけにもいかず三人して家の前にしゃがみ込む。


 「……大丈夫かな、蛍ちゃん」

 「ちょっと信用できないよね。仁吉さんってなんだか嫌な感じ」


 小声でそう話す詩子と雪ちゃんに苦笑いを浮かべる。


 「三門さんが教えてくれた人だし、変な妖ではないと思うんだけど」


 詩子はそうかなあ、と顔を顰めた。

 顔をあげて空を見上げた。星も雲も月もない。ただひたすら吸い込まれるような暗闇が広がり、提灯の明かりが星の代わりにきらめいている。とても不思議な場所だった。

 暫く談笑していると、背後の扉ががらりと開いた。驚いて振り返ると、仁吉さんが私たちを見下ろしている。


 「そんなとこ座っとったら蹴飛ばすで」


 それだけ言うと扉を開けたまま中へ入っていった。どうやら診察は終わったらしい。私たちは顔を合わせて立ち上がった。