あやかし神社へようお参りです。②



 深い溜息を吐くと机に肘をついて頭を抱えた三門さん。私たちは緊張気味に三門さんを見つめた。


 「……医者ではないけれど、妖に詳しい薬売りに心当たりがある」


 それじゃあ、と目を輝かした私たちを、片手をあげて制した。


 「鬼門の開閉は現世でしか行えないし、結守の神主にしかできない。つまり帰ってくるときに僕が外から開ける必要があるから、僕は幽世へ一緒に行ってあげられない。だから君たちを守るための条件を付けるよ。いいかい?」


 はい、と私たちは声を揃えた。三門さんは二本指を立てた。


 「条件はふたつ。ひとつはみくりを連れて行って向こうではみくりに従うこと。守れなかった時点で強制的に連れて帰ってもらう」


 真剣な目で頷く。


 「もう一つは、金曜日の夜に出発して日曜日の夕方六時までに帰ってくること。帰ってこなければ、郷土史研究会は解散、麻ちゃんは実家に帰ってもらいます」