確信をついた問いかけに、胸がドキリとした。
私がいつも考えていたことだった。三門さんは“妖には深くかかわらないで”と言う。それがどうしてなのか、三門さんはちゃんと教えてくれない。いつも“善良な妖ばかりじゃないからだよ”と言っているが、理由はそれだけではないと分かっている。どうしていつもそうやってはぐらかすのか、今まで聞くに聞けないでいた。
「……百歩譲って蛍助くんだけならまだしも、妖が見えないうたちゃんや雪子ちゃんも一緒だなんて、絶対に許しません」
三門さんはまた答えをはぐらかした。健一さんが苦い顔で頭をかいて深くため息を吐く。
膠着状態になって会話が途切れたその時、
「……私が、行きたいって言いました」
雪ちゃんが真っ直ぐ三門さんを見つめてそう言った。
「蛍ちゃんは私たちの世界を大切にしてくれた……だったら、今度は私が蛍ちゃんの世界を好きになりたい。知りたい」
今まで申し訳なさそうに目を伏せて身を縮めていた富岡くんがハッと顔をあげた。雪ちゃんがいつもの優しい笑みを浮かべる。
「……私と蛍ちゃんが一緒に行かないと意味がないんです」

