あやかし神社へようお参りです。②



 『面白い話してんな、がきんちょども』

 そう言って現れたのは健一さんだった。ずかずかと中に入ってくると、私たちの傍に腰を下ろす。


 『で、何とかするって言うのは、何か策でもあるのか?』


 ずばりそう問いかけられ私は言葉に詰まった。


 『考えなしに言ったんじゃあ、こいつも報われないな』


 鼻で笑われ、悔しさに唇を噛み締める。大人のくせにそんな言い方ないでしょう、と詩子が援護してくれけれど、健一さんの言うことは間違っていないので直ぐに止めに入った。何も考えずに無責任なことを言っているのは私自身も良く分かっている。


 『麻ちゃんは何でも自分ひとりで考えて突っ走るところがある。三門にもそれをさんざん言われてきたんだろ』


 突然声色が優しくなった。健一さんの顔を見上げる。何かを待っているような目だ。

 言葉に迷いながら、恐る恐る口を開いた。


 『────富岡くんを、友達を、助けてください。私たちは何をすればいいのか、教えて下さい』


 よく言った! と膝を叩いた健一さんは破顔して勢いよくたち上がる。私たちの顔を見回してこう言った。


 『幽世へ行くぞ!』