あやかし神社へようお参りです。②






 「────絶対にだめ! どんな場所か分かってるの!?」


 激しく机に手を付いて身を乗り出した三門さんに、私たちはびくりと身を縮めた。

 社務所の机を囲うように、私と詩子、雪ちゃんに富岡くんが並ぶ。健一さんは少し離れたところで様子を見ていた。


 「まあまあ、落ち着けって三門」

 「落ち着いていられるわけないじゃないですか! そもそも麻ちゃんたちを唆したのは健一さんですよね、一体何を考えているんですかっ」


 そう言われると返答に困るのか、健一さんは頬を掻いて口を閉じる。頼みの綱だった健一さんが黙ってしまい、私たちは「どうしよう」とお互いにそっと視線を合わせた。


 「いい、皆。皆が行こうとしている幽世は妖の世界だ。現世は人と妖が暮らしているけれど、幽世には妖しかいない。それがどういうことか、うたちゃんや麻ちゃんなら分かるよね」


 硬い声でそう言われて、私と詩子を顔を見合わせた。