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嗚咽を漏らすまいと口元を押さえた。けれども涙が零れてしまって、富岡くんの布団の上に落ちる。すると富岡くんの瞼がわずかに震えて、やがてゆっくりと目が開いた。富岡くんは私の姿を映すなり勢いよく布団に潜り込む。
「入ってくるなって言っただろ! なんでっ────」
「蛍ちゃん……?」
聞き覚えのある声に、富岡くんは布団を弾き飛ばして起き上がった。
「な、なっ」
「私が連れてきたの。勝手なことをしてごめんなさい」
私の後ろに座っている詩子と雪ちゃんに、富岡くんは目を見開いた。
「全部話したよ。それで、富岡くんの過去も勝手に教えてもらった。富岡くん、社に連絡したのは、まだ溶けてしまいたくないからだよね」
その瞬間、ひどく顔を顰めた富岡くんは布団に顔を埋めた。
「どんなに辛くても、悲しくても、人の傍で生きたいって思ったんだよね」
「やめろよ! 言っただろ! もうどうでもいい、俺のことなんか忘れてとっとと出て行けよ!」
「やめない。本当の気持ちを教えてくれるまでやめない! まだ溶けたくないんだよね? どうなったっていいなんて嘘でしょう?」
嗚咽を漏らすまいと口元を押さえた。けれども涙が零れてしまって、富岡くんの布団の上に落ちる。すると富岡くんの瞼がわずかに震えて、やがてゆっくりと目が開いた。富岡くんは私の姿を映すなり勢いよく布団に潜り込む。
「入ってくるなって言っただろ! なんでっ────」
「蛍ちゃん……?」
聞き覚えのある声に、富岡くんは布団を弾き飛ばして起き上がった。
「な、なっ」
「私が連れてきたの。勝手なことをしてごめんなさい」
私の後ろに座っている詩子と雪ちゃんに、富岡くんは目を見開いた。
「全部話したよ。それで、富岡くんの過去も勝手に教えてもらった。富岡くん、社に連絡したのは、まだ溶けてしまいたくないからだよね」
その瞬間、ひどく顔を顰めた富岡くんは布団に顔を埋めた。
「どんなに辛くても、悲しくても、人の傍で生きたいって思ったんだよね」
「やめろよ! 言っただろ! もうどうでもいい、俺のことなんか忘れてとっとと出て行けよ!」
「やめない。本当の気持ちを教えてくれるまでやめない! まだ溶けたくないんだよね? どうなったっていいなんて嘘でしょう?」

