*
────さま……巫女さま、巫女さま!
肩が叩かれるような感覚でハッと我に返った。辺りをきょろきょろと見回すと、見慣れた社務所の景色が広がっている。心配そうに私の顔を覗き込むかげぬいと目が合った。
「突然目を開けたままぼうっとなさるので心配しましたよ。いかがなされました?」
「え、あれ、えっと……」
額に手を当てながら考える。わずかに頭の奥が痛んだ。
流れるように頭に入ってきた今の映像は、間違いなくかげぬいの思い出だ。けれど、どうして。今までなら妖の言葉に影響を受けたとしても夢に見る程度だったのに。
「私、どれくらいぼうっとしてました……?」
「さて、一分も経っていなかったとは思いますが」
「一分……」
再び黙り込んだ私に、心配そうな顔を浮かべたかげぬい。慌てて「ごめんなさい、何でもないの」と顔の前で両手を振った。
やがて三門さんが戻ってきて、かげぬいは三門さんと話し始める。そうこうしているうちに子供たちも戻ってきて、社は賑わいを取り戻す。 社務所に顔を出したババからそろそろ部屋へ戻るように促され、気も漫ろで妖たちに挨拶をして部屋へと戻った。
────さま……巫女さま、巫女さま!
肩が叩かれるような感覚でハッと我に返った。辺りをきょろきょろと見回すと、見慣れた社務所の景色が広がっている。心配そうに私の顔を覗き込むかげぬいと目が合った。
「突然目を開けたままぼうっとなさるので心配しましたよ。いかがなされました?」
「え、あれ、えっと……」
額に手を当てながら考える。わずかに頭の奥が痛んだ。
流れるように頭に入ってきた今の映像は、間違いなくかげぬいの思い出だ。けれど、どうして。今までなら妖の言葉に影響を受けたとしても夢に見る程度だったのに。
「私、どれくらいぼうっとしてました……?」
「さて、一分も経っていなかったとは思いますが」
「一分……」
再び黙り込んだ私に、心配そうな顔を浮かべたかげぬい。慌てて「ごめんなさい、何でもないの」と顔の前で両手を振った。
やがて三門さんが戻ってきて、かげぬいは三門さんと話し始める。そうこうしているうちに子供たちも戻ってきて、社は賑わいを取り戻す。 社務所に顔を出したババからそろそろ部屋へ戻るように促され、気も漫ろで妖たちに挨拶をして部屋へと戻った。

