あやかし神社へようお参りです。②



 狐はひとつ鳴くと少女の膝から飛び降りる。一度振り返ってから、木々の陰に消えていった。少女は寂しそうにその背中を見送り、その瞳を以津真天に向けた。


 「あなたも行ってしまう?」


 以津真天は目を反らして翼に首を埋める。少女は嬉しそうに顔を綻ばせると、スケッチブックを再び開いた。