あやかし神社へようお参りです。②



 こくこくと頷いて親指と人差し指で作った丸を三門さんに見せる。ありがと、と口だけを動かした三門さんは、また誰かと話し始めた。

 直ぐに着替えて社務所に顔を出すと、ババとみくりたちがくつろいでいた。


 「おかえり麻。おや、友達と遊びに行くのかい?」


 ティーシャツにレギンスパンツ、上着を羽織った私の服装を見たババが嬉しそうに微笑む。


 「こんな社を毎日のように手伝っていたら、気疲れしてしまうだろう? 若いうちはたくさん遊べばいいんだよ」


 うんうん、と頷いたババに苦笑いを浮かべる。


 「違うのババ、三門さんにお使い頼まれたの」


 ババはそれを聞くなり深い溜息を吐いて額を押さえた。


 「おい、小娘を甘やかすな! 結守の巫女の血筋を引き継いだからには、毎日ユマツヅミさまに奉仕するのが当然だ!」


 ふふん、と鼻を鳴らして偉そうな顔をしたみくりの頭を、ふくりの尻尾が叩いた。きゃいきゃいと吠えて喧嘩するふたりに苦笑いを浮かべる。


 「友達と遊ぶ時間も大切なんだよ、麻。社の手伝いは、そんなに気負うものじゃないんだから」

 「うん、ありがとババ。でも、私がしたくてしてることだから大丈夫だよ」


 ババは呆れたように、でも優しい顔で私の頬を撫でた。