今、何て?


私という彼女…?


浮気…?


あまりに唐突過ぎて、頭の中で全く整理が出来なかった。


唖然として立ち尽くす私に、その女性が言った。


『あんた、何で柊といるわけ?柊は、私の彼氏なんですけど!』


衝撃的な言葉だった…


ドッキリか何か?


そうであって欲しい。


ううん…そんなわけない。


自分が彼女だと言い張る女性は、かなり興奮している。


『柊、ハッキリ言ってよ!結婚をしぶってたのは、この女がいるからなの?』


『結衣、悪い、僕は彼女と結婚するんだ…結衣とは結婚出来ないけど、でも、君とは今まで通りの関係でいたい』


柊君…?


何を言ってるの?


本当にわかんない。


『…待ってよ、この女とは結婚して、私とは結婚出来ないって言うの?これから先、ずっと愛人ってこと?嫌だよ、そんなの。私、こんなに柊が好きなんだよ…柊だって、私のこと、好きだっていつも言ってくれてたじゃん…』