『ありがとうございました。またのお越しを心よりお待ち致しております』


お店の方が、丁寧にお辞儀をして、私達を見送ってくれた。


良い物が買えたって、柊君、すごく喜んでる。


その笑顔を見てるだけで、私まで幸せな気持ちになった。


他にもいろいろ買い物を済ませ、私達は、映画館に向かった。


観たのは、ちょっと怖い映画。


ホラー系は久しぶりで、恥ずかしいけど、時々、小さな声で叫んでしまった。


だって、大きな音が突然鳴ったりするんだもん。


柊君は、そんな私を見て、ちょっと笑って、そして…


優しく手を握ってくれた。


大丈夫だよ、怖くないよ…


隣に僕がいるから…


まるで、そう言ってくれてるように感じた。


そんな何気ない仕草1つにも、私は幸せを噛み締めていた。


映画の後は、食事をして、ゆっくりと時間を過ごした。


仕事の話しは、お互い一切せず、2人が結婚してからの、将来のことをずっと話してた。