数日が経ち、いよいよ、バイト初日を迎えた。


『おはようございます、こちらは、今日からバイトで入ってくれる間宮柚葉さんです』


店長さんが、私を紹介してくれた。


ちょっと年上の、感じの良い紳士的な雰囲気にホッとした。


怖い人じゃなくて良かった…


『間宮柚葉です、どうぞ、よろしくお願いします』


一通りみんなの自己紹介を終え、私は、良介君に仕事を教わることになった。


メニューを覚えたり、接客を少しずつさせてもらったり、新しい仕事に必死で取り組んだ。


戸惑う部分もあったけど、きっとすぐに慣れるだろうし、たまに来てたカフェだから、なんとなくの感じがわかってたのは、強みになった。


良介君もとても親切に教えてくれるし、周りのバイトの人も、お客さんとして来てた私を覚えてくれてたりして…


みんな気さくに話してくれるのが、嬉しかった。


ここなら、私、頑張れそうだ…