そばの真っ白いテーブルに、ことんと。2輪の竜胆が置かれる。 音はしなかった。ブーケだったから。 だけど、たぶん、彼の心の綺麗さのことだから。 溜め込みたがりの、強がりの、儚い心のことだから。 綺麗で儚くて消えちゃいそうな音を空気に響かせて、余韻に浸らせて、私を泣かせるんだろうな。 あいている私の左手と、竜胆を手放してあいた彼の右手。 ぎこちなくうごいては、ゆらゆらとさまよって、ふらりふらり。