こらえてるような笑い声が耳障り。
両手で耳をふさぎ、笑い声も何もかも聴こえないようにすると、女に背をむけるために右に寝返った。
背を向けた瞬間、女の「もう!」って声がかすかに聞こえたけど無視。
それから、しばらく女がブツブツ言ってるのを聞こえないフリで無視していると、背中に温かい感触がした。
両手を耳から離して背中のほうに顔を向けると、女が背中にぴったりとくっついているのが見えた。
なんだコイツ。
「離せよ」
そう言ったのに女は、背中の服を掴んでもっとくっついてくる。
「ねぇ、しようよ」
……は?ふざけんな。
俺を軽く見てんの?


