「カッコ悪い俺の手紙見られたくなかった」


だから壁に投げつけたんだ。


でも


「茉莉がこの箱を見つけて、読んでくれたから、この手紙の存在知れた。この手紙のおかげで両親に対する考えが変わったんだ」


マジでありがと。



茉莉はゆっくりを俺に近づいて、手に持ってる叔父の手紙に触れたけど、すぐに離して手を動かす。



〈あたしの両親ね、2人とも死んだの〉


……!


〈お母さんはあたしを産んで、すぐに死んじゃって。お父さんはあたしが交通事故に遭った時にあたしをかばって死んじゃった〉


茉莉は今にも、また泣いてしまいそうな顔をしている。