手が自然と茉莉の両肩をつかんだ。


口が勝手に開く。


「さっきホントにゴメン!もうあんなことしなから……っ別れるとか言わないでくれ」


コワくなって茉莉を抱きしめた。


離したくない。


茉莉はしばらく俺の背中に手を回さず、何も言わないでにつっ立ったってた。




この状態が何分か続いた。


……!


さっきまでなかった俺の背中になかった温もりを感じた。


茉莉が背中の服を掴んだんだ。




なぁ、嫌われてないって思ってもいい?


愛されてるから抱きしめてくれてる、って思ってもいい?