気がついたらべッドの上にいた。


ここはホテル。


俺は今、無我夢中で茉莉の服を脱がしている。


もうハッキリとした意識なんてなくて、ただ体の思うままに手を動かしていた。



裸になった茉莉。


そんな茉莉のカラダに唇を色んなところに這わす。


手で茉莉のカラダを触る。


「声だしてくれよ」


茉莉は甘い声を出さないどころか悲鳴すら出さない。


ただ俺の下で声を出さずに泣いていた。


生理的……ではなくて、俺を拒絶するような涙。



その涙にイライラして、指先に力が入りすぎて、白い茉莉の肌に爪痕がたくさんついていった。