パサッ ガサッ……
壁にぶつかった衝撃で箱からいくつもの手紙がこぼれた。
茉莉は目を見開いて箱と手紙を見つめている。
――あの箱は、あの手紙は
小さい頃に俺が両親に書いたもの。
[なんで、おとうさんとおかあさんはボクをすてたの?]
[おかねがないなら僕がおかねもちになるから]
いまだに何を書いたか内容を思いだせる。
バッカみて。
さっさと捨てればいいのに。
小さい頃いつも親戚に「おとうさんとおかあさんにとどけてね」とか言って手紙を渡していたことを嫌でも思い出してしまうものなのに……。
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