唇を重ねるだけじゃ足りない。
舌を茉莉の口内に入れていく。
彼女の舌を見つけると夢中で絡めた。
茉莉の舌は、俺の舌より少しだけ熱い。
それが気持ちいい。
背中がゾクゾクとして――感じる。
ねぇ、茉莉……声だして。
俺を愛してる、って証をちょうだい?
茉莉は吐息を漏らしながら、普段はきけない短い声も一緒に漏らす。
俺だけが聴ける茉莉の声。
満たされる――。
俺は、茉莉に愛されている。
唇を離して彼女の顔を見ると真っ赤になっていた。
「好き」
〈あたしも好きだよ〉
嬉しい。
茉莉が好き、って伝えてくれてるのが嬉しい。
でも……