一途な御曹司と16歳の花嫁

「おっと」


すかさず彼の胸にキャッチされた。


大好きな薔薇の甘い香りが優しく鼻腔をくすぐる。


「ごめん」


「いや、大丈夫?」


優しく覗きこまれるから、胸がドキドキして顔も熱い。


「うん」


「つむぎ、綺麗だよ」


「イオくんの方こそ素敵だよ」


彼は眩しそうに目を細め、嬉しい言葉をくれた。


「つむぎ、ありがとう。俺の花嫁になってくれて」


真剣な彼の眼差しに、目の奥が熱くなる。


涙腺は早くも決壊寸前で。


「私こそありがとう。私に・・・全部くれて」


切ないほどの優しさも



胸を焦がすほどの恋心も



溢れるほどの無償の愛も



涙が出るほどの嬉しい気持ちだって、